こくみん共済のデメリットを徹底解説!メリットと比較してわかるおすすめの人とは?

生命保険料を安くするために、保険料の低いこくみん共済に入ろうと考えている方も多いでしょう。死亡保障と入院保障が一緒になった総合保障タイプは、保障内容がシンプルで、65歳まで保険料が一定な点も魅力的です。

しかし、こくみん共済にはデメリットもあります。この記事では、こくみん共済のメリット・デメリットを始め、こくみん共済が向いている方の特徴について解説します。

こくみん共済を含めた保険選びにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

目次

そもそもこくみん共済とは?

こくみん共済とは、全労済という全国の労働者共済生活協同組合が提供する保障事業のことです。「こくみん共済COOP」という名称で呼ばれることもありますが、コープ共済とは別の事業なので混同しないようにしましょう。

こくみん共済にはさまざまな商品があり、大きく以下の3つに分けられています。

  • 生命共済
  • 火災共済
  • 自動車共済

こくみん共済の保障内容とは?

こくみん共済は、選ぶ商品によって保障内容が大きく異なります。以下では、こくみん共済の保障について紹介します。

総合保障

総合保障は「入院・死亡に備えるプラン」で、以下3種類のバリエーションがあります。

  • 基本的な保障がそろった「総合タイプ」
  • 総合タイプの保障を2倍にした「総合2倍タイプ」
  • 死亡保障を重視した「大型タイプ」

月額の料金は900円〜5,400円で、健康な18歳から64歳までの方が加入できます。

終身医療保障

医療費の対策にうってつけの終身保障タイプは、以下3種類のバリエーションがあります。

保障タイプ
月額料金目安
加入可能年齢
医療保障タイプ
1,150円〜2,300円
健康な満18歳〜満64歳の方
終身医療保障タイプ
1,510円〜
健康な満15歳〜満80歳の方
終身医療保障 引受基準緩和タイプ
2,720円〜
満15歳〜満80歳の方

参考:こくみん共済「こくみん共済のタイプ一覧」

  • 医療保障タイプ
  • 終身医療保障タイプ
  • 終身医療保障 引受基準緩和タイプ

けがの保障

けがに対する備えとして「傷害タイプ」と「傷害Wタイプ」の2種類があります。傷害タイプは月々の保険料が1,000円で、0歳〜満79歳の方なら健康状態にかかわらず入れます。

さらに、ケガの保障を充実させたい場合には傷害Wタイプがおすすめ。月々の保険料が1,800円で、0歳〜満79歳の方なら健康状態を問わず申し込み可能です。

こどものトータル保障

こども向けのこくみん共済は、「こども保障タイプ」と「こども保障 満期金付タイプ」の2つのプランが用意されています。

こども保障タイプは月々の保険料が1,200円〜、0歳〜満17歳の健康なこどもが対象です。

さらに、満期金付タイプは月々の保険料2,275円〜、0歳〜満14歳の健康な子どもが対象です。

シニアの保障

65歳以降の生活に備えるために、「シニア総合保障タイプ」「シニア医療保障タイプ」の2種類が選べます。どちらも月額2,000円の保険料で、65歳から69歳までの健康な方が加入できます。

こくみん共済・一般保険の違いとは

こくみん共済と一般保険は、以下の通り監督する官庁が異なります。

  • こくみん共済:厚生労働省
  • 一般保険:金融庁

民間の保険会社は企業利益を目指して運営しているのに対し、こくみん共済は非営利目的で運営していることがもっとも大きな違いです。

こくみん共済は“助け合いの精神に基づいている”ため、保障内容が同じであれば、一般的な保険会社よりも保険料が低くなっています。

また、決算で剰余金が出た場合には、加入者に公平に還元される割戻金が存在するのも、こくみん共済の特色です。

こくみん共済と県民共済・民間保険の違いとは

こくみん共済や県民共済、民間保険は似ているようで違います。
同じ保険でも、違いを理解していないと自分に向いている保険に加入ができません。

以下では、それぞれの違いや民間保険のメリット・デメリットをご紹介します。しっかりと違いを理解して、自分が納得のいく保険に加入しましょう。

こくみん共済と県民共済の違い

こくみん共済と県民共済は、ほとんど違いがありません。運営元は違いますが、年齢・性別を問わずに掛け金に応じた保障が受けられるでしょう。

ただし、こくみん共済は誰でも加入ができますが、県民共済は原則として自分が住んでいる地域の共済にしか加入ができない点が違います。また、県民共済は加入する都道府県によって受けられる保障内容が変わる点も特徴です。

保障はほぼ同じですが、こくみん共済には終身保険がありますが、県民共済にはありません。県民共済は、基本的に満85歳までの保険のみです。

こくみん共済と民間保険の違い

こくみん共済と民間保険の違いは、大きく分けて以下の3つです。

  • 監督官庁
  • 根拠法
  • 運営目的

民間保険は、監督官庁が金融庁・根拠法は保険業法とこくみん共済とは違います。さらに、運営目的も営利目的なので、こくみん共済とは大きく違うでしょう。

用語や制度についての違いは多少ありますが、基本的な仕組みはほとんど同じです。また、こくみん共済には割戻金がありますが、民間保険にはありません。割戻金に関しては、その年によって変動します。

民間保険のメリット

民間保険のメリットは、以下のとおりです。

  • 貯蓄性がある
  • 商品が多様で細分化されている

こくみん共済のように割戻金はありませんが、保険の商品によっては満期保険金や解約払戻金など、お金が返ってくる仕組みがあります。

また、民間保険には加入時にオプションとしていろいろな特約を追加し、多様で細分化されているので自分にあった保障を選べるでしょう。細かく自分にぴったりの保障を選べ、万が一のリスクに備えながら将来のために貯蓄ができる点が魅力です。

民間保険のデメリット

民間保険のデメリットは、以下のとおりです。

  • 費用が高くなりやすい
  • プランが複雑

民間保険は、保障内容が手厚いですが手頃な料金設定のこくみん共済と比較すると月額料金が高くなりやすいでしょう。性別・年齢によって保険料が大きく変わり、年齢が高くなるにつれて保険料が高くなるのでどのような商品に加入すると良いか迷ってしまいます。

また、商品数が多く特約もいろいろつけられるので、自由度が高い代わりに保障内容が複雑になりがちです。結果的にイメージしていた保障と違う、予算オーバーしていたという可能性もあるでしょう。

こくみん共済のデメリット6選

こくみん共済には、次のようなデメリットが6つあります。こくみん共済の加入を検討されている方は、まずはデメリットについておさえておきましょう。

  • 組合員でないと入れない
  • 保障額が少ない
  • 60歳を超えると保障額が減る
  • 保障内容に自分で手を加えられない
  • 若年層は保険料が高め
  • 貯蓄タイプの保険商品が少ない

デメリット①組合員でないと入れない

こくみん共済に入るには組合員でなければなりません。組合員とは、全労済の会員である日本中の職場、あるいは地域の生協などの組合員のことです。

どの生協が対象なのか気になる方は、全労済の公式サイトをチェックしてみてください。

デメリット②保障額が少ない

こくみん共済には、死亡時や入院時の保障額が少ないというデメリットがあります。死亡保障の上限額は、商品ごとに以下のようになっています。

  • 総合保障タイプ:1,200万円
  • 定期生命プラン:3,000万円
  • 終身生命プラン:2,000万円

参考:こくみん共済「死亡・重度障がい保障」

定期生命プランの3,000万円が一番高いですが、小さい子どもがいる家庭の主たる収入者の保障としては不十分と思う方も多いでしょう。

定期生命プランは、80歳まで5年または10年ごとに更新できます。しかし、総合保障タイプとは異なり年齢が高くなると更新時に保険料も高くなります。

デメリット③60歳を超えると保障額が減る

総合保障タイプの死亡保障や入院保障は、60歳を超えると保障額が減るというデメリットがあります。

たとえば、総合保障タイプに4口(保険料3,600円)加入した場合、交通事故による死亡保障は年齢によって以下のようになります。

死亡保障(交通事故)
入院日額(交通事故)
18~59歳
600万円
8,000円
60~65歳
400万円
6,000円
65~69歳
200万円
2,000円
70~79歳
40万円
2,000円

参考:こくみん共済「総合保障タイプの保障内容」

民間の保険では入院特約を追加できますが、保険の満期まで死亡保障額や入院日額が変わらないことが一般的です。

デメリット④保障内容に自分で手を加えられない

総合保障タイプは口数を決められますが、死亡保障を強化したり入院日額をアップしたりすることはできません。

総合医療共済に関しては、

  • 総合タイプ
  • ベーシックタイプ
  • 三大疾病タイプ
  • 女性疾病タイプ

の4タイプの中から選べます。しかし、特約の保障内容を詳しく調整することはできません。

自分の好みに合わせて自分にぴったりの保険プランを選びたい方は、民間の生命保険を選ぶことをおすすめします。

デメリット⑤若年層は保険料が高め

こくみん共済の総合保障タイプに関して、若年層は保険料が高めというデメリットがあります。

年齢が上がると死亡や入院の危険性が増すため、保障内容が同一であれば若年層の保険料は低くなるのが一般的です。ところが、総合保障タイプでは18~59歳の方の保険料と保障内容はまったく同じ。若年層は高めの保険料を支払っているといえます。

保険料の低さでこくみん共済への加入を考えている若年層は、ネットで販売されている生命保険と保険料を見比べてみましょう。ちなみに、定期・終身生命プランや定期・終身医療プランの保険料は年齢によって異なり、若年層ほど安く入れます。

デメリット⑥貯蓄タイプの保険商品が少ない

保険に入るとき、終身保険や積立保険のように貯蓄ができる保険を選びたいと思う方がいるかもしれません。

ところが、こくみん共済は貯めることに適した商品が少なく、選べる商品が限られている点はデメリットといえるでしょう。

こくみん共済のメリット4選

こくみん共済のデメリットについてお伝えしましたが、こくみん共済の加入を検討するにはメリットの把握も大切です。

以下では、こくみん共済ならではのメリットについて紹介します。

  • 一律の掛金で加入できる
  • 割戻金がもらえる可能性がある
  • 医師の診断書が不要
  • 共済金の請求などの対応が素早い

一律の掛金で加入できる

こくみん共済の加入者から高い評価を得ているのは、掛金がお手頃なことです。基本的な保障であれば、毎月の支払いは2,000円ほどで済みます。

また、加入年齢に応じて毎月の保険料が変動する一般的な生命保険とは異なり、こくみん共済は加入する年齢にかかわらず、掛金は同じです。

割戻金がもらえる可能性がある

こくみん共済ならではの割戻金制度は、加入者から高い評価を得ています。割戻金とは、全労済の決算で剰余金が出た場合に加入者に還元されるお金のことです。

2022年度の割戻金実績で最も還元率が高かった「大型タイプ」は、月に720円の割戻金が還元されています。
参考:こくみん共済「割り戻し金一覧」

医師の診断書が不要

こくみん共済に加入するときは、医師の診断書を提出する必要がないため、とても入りやすいというメリットがあります。さらに、職業によって保障が制約されることもありません。

一般的な保険の場合、危ない現場で働く方は保障内容を減らしたり、保険料を高くしたりしないと加入できないことがあります。しかし、こくみん共済ならどのような職業の方でも、同じ保障内容で契約ができます。

共済金の請求などの対応が素早い

保険に加入し、万が一の事態が発生した際にはすぐに請求することが大切です。こくみん共済であれば、請求した当日の13時までに受付けたものは、当日中に請求書を発送します。

基本的には請求書・必要書類を揃えた後、全労済に書類が到着した日の翌日から10営業日以内に共済金を受け取れるようになっています。手続きに必要な書類も簡単でわかりやすいため、対応の素早さがこくみん共済の魅力といえるでしょう。

ただし、加入時の健康状態・治療内容・事故の状況など必要な確認を行うケースもあります。その場合は、共済金支給まで10営業日以上かかる可能性もあるので、よく確認してください。

こくみん共済に加入した方が良い人の特徴

こくみん共済のメリット・デメリットをチェックしても、いまいちピンとこない方がいるかもしれません。

以下では、こくみん共済に加入した方が良い人の特徴について紹介します。

①安い掛け金で必要最低限の保障を受けたい人

こくみん共済は、掛け金が安いのに必要最低限の補償が受けられることで人気を呼んでいます。掛け金が安くても最低限の保障が受けられるため、場合によっては一般保険よりもお得になります。

様々な保障をつけると割高になってしまう民間保険よりも掛け金を抑えたいという方におすすめです。

②一般保険に入れないほどの病歴や持病を抱えている

こくみん共済にぴったりな人の特徴のひとつは、病歴や持病があり一般保険に入れないケースです。

こくみん共済は、健康状態を告げるのみで医師に診てもらう必要がありません。持病があり保険の加入をためらっていた方にもおすすめです。

③すでに入っている保険にプラスしたい人

こくみん共済の魅力は、加入時の保険料が低く、保険料に対する保障が高いことです。すでに一般保険に入っている方でも、保険を追加したい方には最適です。

というのも、一般保険を見直すよりもこくみん共済に入るほうがお得だからです。

④保険会社では規制されてしまうような職業の人

こくみん共済の場合、保険会社では規制されるような職業の方も加入しやすいです。保険会社の審査基準によっては、危険職種などの人は契約できなかったり、保険金額が制限されたりするケースもあります。

こくみん共済の場合は保険金額が制限される可能性がありますが、加入できる可能性もあるのです。ただし、格闘家やテストパイロット、テストドライバーなどは契約申し込みができないので注意しましょう。

比較的広い範囲で受け入れが可能なので、不安な場合はまず相談をしてみてください。

こくみん共済以外の保険を検討した方が良い人

こくみん共済以外に、保険を検討した方が良い人は以下のとおりです。

  • ひとつの保険に加入して様々な保障を受けたい人
  • ライフスタイルに応じて保険の内容を見直したい人

こくみん共済のメリットを活かせない場合は、基本的にこくみん共済以外の保険を検討してみましょう。それぞれ解説します。

ひとつの保険に加入して様々な保障を受けたい人

民間の生命保険と比較すると、こくみん共済はカスタマイズ性に不便さを感じます。保障を手厚くひとつの保険で受けたい人、とにかく保障を充実させたいと考えている人は、こくみん共済以外の保険の加入がおすすめです。

また、こくみん共済の場合はそもそもの保障金額が低いケースも多いでしょう。保障の大きさだけではなく、どのような保障を受けたいのかなどもよく検討してください。

自分なりにイメージする保障内容がある人は、まずこくみん共済の内容が自分の求めているものに近いかどうかを検討しましょう。

ライフスタイルに応じて保険の内容を見直したい人

こくみん共済は、さまざまな特約をつけたり、必要な保障をつけたりなどはなかなかできません。一方で、民間の保険会社の場合はそれぞれのライフスタイルやライフステージに応じて保険内容を見直せます。

例えば、20代と30代では結婚したり子供が生まれたりすることで、大きく保障が必要になるでしょう。女性特有の病気が増える時期、がんに備えるなど人生では幾度となく変化が訪れるのです。

また、自分以外の人に危害を加えてしまった時のために損害保険に加入したいという方や、子供のために貯蓄も兼ねて学資保険が必要という方も、こくみん共済以外の加入がおすすめでしょう。

そのため、しっかりと自分のライフスタイルに応じて保険の内容を見直したい人は民間の保険がおすすめだといえます。家族構成によっても違いがあるので、単純に料金だけで決めてしまわずに、自分の状況によって保険を選んでください。

自分に共済が合っているかを確認するポイント

保険に関しては、自分にどのような保険が合っているのか悩んでしまうものです。以下では、自分に共済が合っているかを確認するポイントをご紹介します。

  • 加入する目的が適しているかを確認する
  • 保障の金額は理想的かを検討する
  • 本当に保険に加入できないのかどうかを確認する
  • ファイナンシャルプランナーへの相談をしてみる

それぞれ解説するので、参考にしてみてください。

加入する目的が適しているかを確認する

自分に合った共済、保険を選ぶためには、まずどのような目的で加入するのか検討してみてください。例えば、医療保険を充実させたいのか、万が一の時に備えたいのかなど、保険加入の目的は個人差があります。

同じ共済であっても、保険の種類や商品ごとに保障内容や特徴が違うものです。なぜ自分が共済に加入したいのか、どのような目的があるのかをしっかり考えて、目的に見合った保障内容の共済を選びましょう。

保険によって、保障内容がさまざまあるため、よく比較検討してください。

保障の金額は理想的かを検討する

保険は万が一の場合に備えて入るものなので、加入する共済の補償額についてよく検討しましょう。病気やケガでの入院のほか、共済の種類によって保障額が大きく異なります。

あまり考えたくないことかもしれませんが、万が一のことが起きた場合の必要な保障額や内容について、よくシミュレーションしてみましょう。具体的に迷ったときは、各共済に問い合わせを行って、しっかりと確認してから加入してください。

本当に保険に加入できないのかどうかを確認する

保険に加入する際、申込書・告知書を保険会社に提出して審査を受けます。保険会社によっては、告知書が不要な商品もありますが、審査に通ることで保険を契約できます。

保険に加入する際、以下の3つの部分を審査するものです。

  • 現在の健康状態や過去の傷病歴
  • どのような職業に就いているか
  • 不正に契約しようとしていないか

保険加入時は、現在の健康状態や過去の傷病歴をまず告知します。保険会社によって基準は異なりますが、健康診断書などで応用できるケースもあるでしょう。

入院を伴う大きな病気や怪我をしたことがある人やガンを患ったことがある人、医師から手術を勧められている人などは加入できないケースもあるので、確認が必要です。

保障内容で申告する部分が違うため、一度保険加入が本当にできないのか確認してみてください。

ファイナンシャルプランナーへの相談をしてみる

こくみん共済と民間の保険では、細かな部分で違いがあります。そのため、結局自分がどの保険に加入すると良いのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

保険の違いを理解していても、いろいろな保険商品があるので何が自分に合っているのか判断に困ります。

必要な保障内容についても自分1人では難しく感じてしまうので、どうしても悩んだときは資格を所有していて経験や知識が豊富な専門家に相談するのも1つの方法です。

ファイナンシャルプランナーであれば、しっかりとライフステージに合わせた保障内容を相談に乗ってくれるでしょう。保険加入のサポートだけではなく、家計全体の相談にも対応してもらえます。

まずは無料で相談に乗ってくれるという場合もあるので、ライフプランの設計などで質問がある方はぜひ問い合わせてみてください。

こくみん共済以外の民間保険の種類

こくみん共済に加入できない場合やこくみん共済の保障では満足できないという場合には他の保険への加入を検討しましょう。

ここからは民間保険にはどのような種類があるのかをご紹介します。

  • 死亡のリスクに備えるための保険
  • 病気や怪我に備えるための保険
  • 将来の資金不足に備えるための保険
  • 災害や事故に備えるための保険

あなたが必要としている保障内容のある保険を探して、加入を検討してみてください。

死亡のリスクに備えるための保険

被保険者が死亡した際や高度障害状態になった時に保険金を受け取れるのが終身保険や定期保険です。

終身保険は解約をすることができ、解約時には解約返戻金として払っていた保険金の一部を受け取ることができます。

定期保険の場合は掛け捨てになることも多く、貯蓄として利用できないことがほとんどなので注意しましょう。

病気や怪我に備えるための保険

被保険者が病気にかかってしまったり怪我をしてしまった際に備えられる保険には、医療保険やがん保険、就業不能保険などがあります。

大きな病気や怪我にかかってしまった際に、入院や通院が必要で高額な治療費がかかる場合に自分の貯蓄だけでは負担できないという時に役立ちます。

また、働くことができなくなった場合や介護が必要になった場合に保険金を受け取れるものもあるので、若い人でもどのようなリスクが自分にあるのかを考慮して加入を検討しましょう。

将来の資金不足に備えるための保険

貯金はしていても老後などに資金不足に陥ってしまうのが怖いという方におすすめなのは個人年金保険や養老保険、学資保険などです。

個人年金であれば、受取開始の年齢を迎えたら国民年金に上乗せして一定期間または一生涯保険金を受け取ることができるため、老後も安心して生活ができるでしょう。

学資保険は子どもの養育費として貯蓄をすることができるもので、進学をする際などに祝い金として保険金を受け取ることが可能です。また、被保険者が亡くなってしまった場合にも継続して保障を受けられるという大きなメリットもあります。

災害や事故に備えるための保険

予期せぬ災害や事故に備えたいという方は火災保険や地震保険、自動車保険などの損害保険への加入がおすすめです。

火災保険に加入していれば、火災だけでなく家財の盗難や台風などの被害でもサービスを受けることができます。

また、自動車に乗ることが多いという人は、事故のリスクを考慮して任意保険である自動車保険に加入しておくと良いでしょう。

あなたに合った保険を選ぶポイント

こくみん共済以外の保険に加入したいと考えている方の中には選び方が分からないという方もいるでしょう。

そのような方は下記のようなポイントを押さえて、加入する保険を選んでいきましょう。

  • 必要な保障を受けられるか
  • 掛け金や保険金は適切か
  • 保険に加入できる期間はどれくらいか

1つずつポイントを押さえてあなたに合った保険を探す手がかりにしてみてください。

必要な保障を受けられるか

保険に加入する際に最も大切なのが、どのような事態に備えて保険に加入するかです。

例えば、怪我や病気に備えたいのに医療に関する保障が受けられないのでは、加入する意味がありません。

そのため、自分の健康面での不安から加入をするのか、災害などに備えて加入をするのかなど目的を定めて、必要な保障が受けられるかを確認しましょう。

掛け金や保険金は適切か

支払う保険金の額によって受けられる保障内容や受け取れる保険金が異なりますが、手厚く保障を受けたいという場合には掛け金が高くなります。

もし、掛け金が高くなってしまった場合には保障を使う前に支払いが苦しくなってしまい、保険の加入を継続できなくなることもあるでしょう。

かといってあまりに安い掛け金のものを選んでも満足のいく保障が得られない場合もあるため、あなたの求める保障と掛け金の釣り合いが取れているかを確認してください。

保険に加入できる期間はどれくらいか

生命保険に加入して生涯保障を受けたいという方も多いですが、保険の種類によっては加入できる期間が定められていることもあります。

そのため、加入する前にはどれくらいの期間保険を利用することができるのかをチェックしてください。

保険に関する相談でおすすめの相談先

保険に関する相談をしたいと思った時にどのような場所で相談をすれば良いのか分からないという方もいますよね。

そこで、保険に関する相談でおすすめの相談先をご紹介します。

  • 保険ショップ
  • 保険会社
  • FP(ファイナンシャルプランナー)

取り扱う商品や相談場所が異なるので、それぞれ詳しくみていきましょう。

保険ショップ

保険ショップは様々な保険会社の商品を取り扱っているため、あなたに合った保険を探しやすいのが特徴です。

保険の加入に関する相談から保険の見直しに関しても相談ができるため、あなたが今加入している保険について相談をして、より良いプランを提案してもらうこともできるでしょう。

相談場所はほとんどの場合店舗での相談になるため、店舗まで出向く必要があります。

保険会社

保険会社は自社の商品をおすすめしてもらうことができ、他社の商品と比較した際のメリットを教えてもらうことができます。

もちろん、加入に関する相談や見直しの相談も可能ですが、他の2つの相談先と比較すると選べる商品の幅は狭まります。

相談場所は店舗以外にカフェや自宅の場合もあるため、ある程度柔軟に対応してもらうことが可能です。

FP(ファイナンシャルプランナー)

ファイナンシャルプランナーは税金や保険などお金に関する幅広い知識を持ち、あなたのライフスタイルに合わせてプランを提案してくれます。

保険についても複数社の商品を取り扱っているため、あなたに合っている保険はどれかを一緒に検討してもらうことが可能です。

保険以外にも資産運用に関する相談や家計のことに関する相談もできるため、お金について様々なことを聞いてみたいという方におすすめでしょう。
こちらも相談場所は店舗やカフェ、自宅など幅広く選ぶことができるので、なかなか店舗に足を運べないという方にもぴったりでしょう。

話題のNISAやiDeCoはどうなの?

最近よく耳にするNISAやiDeCoなど資産運用ができるタイプの積立に興味があるという方も多いでしょう。

しかし、どのようなものか分かっていないという方のために、下記でそれぞれの概要に関してご紹介いたします。

  • NISA
  • iDeCo

保険とはまた異なるものになっているので、資産形成を考えている方はこちらの利用も検討してみましょう。

NISA

NISAは自分が掛け金を支払って株式や投資信託の資産運用を実施し、その運用益が非課税になる制度のことです。

通常の口座で投資を行ってしまうと税制上の優遇が受けられないため、得た利益を丸ごともらえるのではなく、一部分を税金として持っていかれてしまいます。

しかし、NISAの口座から運用を行えば、非課税になるため運用益をそのまま獲得することが可能です。

また、いつでも引き出すことができるので、子どもの進学などでお金が必要になったタイミングなど好きな時に現金を手元に用意することができます。

iDeCo

iDeCoは確定拠出年金とも言われており、その名前の通り年金制度の1つです。

最大で65歳まで積み立てることができ、積み立てた金額や資産運用をして得た利益に応じて受け取れる金額が変動します。

こちらもNISA同様に税制上の優遇が受けられ、非課税の部分があるのでお得に資産運用をすることが可能です。

NISAとの違いは60歳にならないとお金を引き出すことができない点です。
もし、すぐにお金が必要になった時に対応したいという方はNISAを利用すると良いでしょう。

こくみん共済に関するよくある質問

こくみん共済に関する疑問点が払拭できていない方は、以下を参考にしてください。

こくみん共済と一般保険は併用できる?

こくみん共済と一般保険は同時に入ることができます。こくみん共済だけでは心配なところを保険で補うのも1つの方法です。

こくみん共済とコープ共済は同じものですか?

こくみん共済は「こくみん共済coop」という名前の事業の一部です。こくみん共済coopは、全国労働者共済生活協同組合連合会(全労済)が60周年を記念して、もっと多くの人に互助の精神が広まることを願って名付けた愛称です。

こくみん共済と地域別共済の違いとは?

共済には、こくみん共済以外にも、各地方に地域別の共済があります。「東京都民共済」や「埼玉県民共済」などがその例です。

どちらも運営主体が異なるだけで、年齢や性別に関係なく、掛け金に見合った保障を受けることができるという点は同じです。

まとめ:こくみん共済のデメリットを把握しながら、低い保険料で入ることを考えよう

この記事では、こくみん共済にはどのようなデメリットが潜んでいるのか徹底解説しました。

こくみん共済にはデメリットがありますが、安い掛け金で保障が受けられることや、民間の保険に加入できない方でも加入できることなど、メリットもたくさんあります。

今のご自身の環境を踏まえ、自分にとってこくみん共済が必要かどうかをじっくりと考えて、入るかどうかを決めてみましょう。

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