高血圧でも入れる保険3選|おすすめの医療保険・生命保険・県民共済を紹介

高血圧と診断されたら、生命保険や医療保険に入れるかどうか心配になりますよね。通常の保険は加入条件が厳しくなってしまいますが、生命保険に入れないということはありません。

通常の保険に入れるチャンスもありますし、「引受基準緩和型医療保険」や「無選択型保険」という健康状態が気になる方にもおすすめの保険商品もあります。

この記事では、高血圧の方が通常の保険に入りにくい理由や、高血圧でも入れる保険について紹介します。

高血圧でも入れる保険をお探しの方は、ぜひ参考にしてください

目次

高血圧でも入れる保険は限られている

高血圧という診断を受けると、健康な人に比べて保険に入るのが難しくなります。そのわけは、高血圧は脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞や腎不全などの重大な病気を引き起こす可能性が高いからです。

しかし、病院に通って治療をしていれば、病気の状態によっては高血圧の方でも普通の生命保険に入ることができるかもしれません。

症状によっては「保険料が高くなる」「一定期間は特定の部分の補償がない」といった特別な条件が課されることもありますが、高血圧だからといって必ずしも生命保険に入れないということはありません。

高血圧の基準とは?

高血圧とは、血圧が正常よりも高い状態のことです。日本高血圧学会の定める基準では、収縮期血圧(最高血圧)が「140mmHg以上」、もしくは拡張期血圧(最低血圧)が「90mmHg以上」の場合を高血圧と呼びます。

自宅で測る自己血圧では、5mmHgずつ基準が下がり、最高血圧が135mmHg以上、もしくは最低血圧が85mmHg以上の場合が該当します。日本人の約4割が高血圧になっています。
参考:日本高血圧学会 一般向け「高血圧治療ガイドライン」解説冊子「高血圧の話」

高血圧は、タバコとともに日本人の生活習慣病の危険因子です。高血圧になると、酸素を全身に運ぶ動脈にストレスがかかり、心不全や心筋梗塞(心の病気)、脳血管疾患、腎不全などを起こしやすくなります。

日本人の高血圧のほとんどは、塩分の摂りすぎ、肥満、お酒、運動不足、ストレスや遺伝的な体質などが原因だと考えられますが、特に塩分の摂りすぎには気をつけましょう。

高血圧でも入りやすい保険とは?

高血圧で病院に通ったり薬を飲んだりしている方でも、入りやすい保険があります。それは、「引受基準が緩い医療保険」と「無選択の医療保険」です。普通の医療保険と比べると、保険会社に伝えることが少ない・ゆるいので、入るのが簡単になっています。

しかし、保障の内容や保険料という観点では、普通の医療保険に劣る傾向にあります。以下では、高血圧でも入りやすい保険のメリット・デメリットを紹介します。

引受基準緩和型医療保険

引受基準緩和型医療保険は、病気やケガで入院・手術・放射線治療などが必要になったときに、保険金を受け取れる医療保険です。

通常の保険よりも健康状態の申告が少なくて済むので、加入が難しいと思われる高血圧の方でも、チャンスがあるかもしれません。

受基準緩和型医療保険の魅力

引受基準緩和型医療保険の魅力は、次のような点にあります。

  • 普通の医療保険と違って、健康状態の申告が少ない
  • 持病が悪くなっても補償される

保険に入る際、基本的には保険会社に健康状態を申告する必要があります。普通の医療保険では、主に次のような項目の申告が必要です。

  • 直近3ヶ月以内の通院歴
  • 直近1年以内の入院・手術歴
  • 過去5年以内の病歴
  • 過去2年以内の健康診断・人間ドックの結果

申告した内容に基づいて保険会社は審査をしますが、高血圧の場合は申告する項目が多く、薬の種類や血圧の数値によっては入れないこともあります。

しかし、引受基準緩和型医療保険の場合、申告する項目は次のように3〜4つほどに限られていることがほとんどです。

  • 入院や手術の予定はあるか
  • 過去1年以内に入院・手術をしたか
  • 過去5年以内にがんや肝硬変になったことはあるか

したがって、「高血圧で通院中」のみであれば申告しなくていいケースもあり、保険に入りやすい傾向にあります。

高血圧は合併症を起こすリスクが高いといわれているので、そんなときも補償を受けられるのは安心できるポイントです。

引受基準緩和型医療保険の欠点

一方で、引受基準緩和型医療保険の欠点は、次のような点です。

  • 普通の医療保険と比べて、保険料が高い
  • 給付金の減額期間がある

普通の医療保険と比べて、健康状態に不安のある方が多く加入しているため、高額な保険料を請求される確率が高くなっています。

また、保険に加入してから1年くらいは、支払い理由に当てはまっても保険金が半分くらいしか出ない商品が多いのも特徴です。

無選択型保険

無選択型保険とは、健康状態の申告や医師の検査が不要で入れる生命保険や医療保険のことです。申告が少ないので、高血圧の方でも入りやすいです。しかし、一般的な医療保険に比べると欠点が多いのも特徴です。

まず普通の医療保険に入れないかを確認してから、どうしても無理な場合に無選択型保険に入ることをおすすめします。

高血圧でも入れる保険に関する注意点

高血圧は、心臓や脳に重大な障害を起こす可能性があります。そのため、保険に入るときは健康な人に比べて厳しい審査を受けなければなりません。

保険に入るチャンスを増やすために、以下の3つのポイントに注意しましょう。

  • 高血圧の状態を正しく伝える
  • 保険をいろいろ見比べる
  • 特別な条件に気をつける

注意点①高血圧の状態を正しく伝える

高血圧は、いろいろな病気を起こす危険が高いと見なされてしまうので、健康な人よりも生命保険に入るのが難しくなります。かといって高血圧を隠して生命保険に入るのは、告知義務を守らないことになってしまうので絶対にしないでください。

仮に保険に入れたとしても、告知義務を守らなかったことが分かったら、保険金がもらえなくなるかもしれません。保険契約を無効にされてしまうだけでなく、今までに払った保険料も戻ってこないかもしれません。

告知義務を守らないで生命保険に入っても何の得もないので、今の健康状態を正しく伝えて、正しい内容で審査を受けることをおすすめします。

注意点②保険をいろいろ見比べる

保険に入れるかどうかは、血圧だけではなく全体的に見て決まります。保険会社によって基準は違います。一度断られた会社でも、別の会社なら入れるかもしれません。同じ会社でも、時期によって結果が変わることもあります。

保険会社や保険商品によって、保障の内容や保険料は変わります。1つの会社に決めつけずに、いろいろな会社の保険を比較して、自分に合ったものを選びましょう。

注意点③特別な条件に気をつける

高血圧でも、薬を飲んで基準値に収めているなら保険に入れることもあります。しかし、条件なしで入れるとは限りません。「心臓や脳の病気は保障しない」などの特別な条件が付くことがあります。

これでは、持病が悪化したときに保険の意味がありません。保険に入るときは、どんな病気に対策したいかをハッキリさせて保険を選ぶことが大切です。

高血圧でも入れる保険はどれ?おすすめ3選を紹介

以下では、比較的審査が緩く高血圧でも入れる可能性のある保険を3種類紹介します。

  • はなさく生命保険「かんたん告知 はなさく医療」
  • なないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」
  • チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ ワイド」

はなさく生命保険「かんたん告知 はなさく医療」

3種類の簡単な告知のみで申し込みができる保険です。保険料は20歳男性の方で月々2,454円、85歳男性の方で14,359円と年齢層・金額共に幅広く提供されています。

病気やケガで入院したら日帰り入院から給付され、3大疾病で入院したら日数制限なしで給付されます(3大疾病入院日数無制限特約が適用される場合)。

がんなどの3大疾病で治療を受けたら、一時金を何回でも受け取れるのが特徴です(1年に1回まで、3大疾病保障タイプの場合)。
参考:はなさく生命保険「かんたん告知 はなさく医療」

なないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」

健康状態に不安のある方でも加入しやすい医療保険です。持病が再発・悪化しても一生涯保障が続き、保険料も変わりません。

告知事項は2つのみ。2つの告知事項に「いいえ」と答えられれば申し込めます。

病気やケガで入院したり日帰り入院したりしても入院給付金がもらえます。1回の入院で60日、合計で1,000日まで入院給付金が支払われます。もちろん、日帰り入院でも入院給付金が支払われます。
参考:なないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」

チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ ワイド」

健康に自信がない方でも、病気やケガで入院・手術するときに安心できる終身医療保険です。幅広い特約から、自分にぴったりの保障を選べます。契約した年から満額保障で、給付金が減らされることはありません。

契約直後から充実した保障を受けられます。また、加入する前に持っていた持病が悪くなったり再発したりしても保障されます。さらに、日帰り入院でも給付金がもらえるので、短期間の入院にも対応してもらえるのが特徴です。
参考:チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ ワイド」

高血圧でも入れる共済はある?

保険料をできる限り抑えたいときに役立つ共済ですが、高血圧でも入れる可能性があります。以下では、高血圧を含めた持病有の方を受け入れている共済について紹介します。

こくみん共済の「終身医療保障引受基準緩和タイプ」

こくみん共済の「終身医療保障引受基準緩和タイプ」は、持病があっても入りやすい共済です。以下の3つの質問にすべて「いいえ」と答えられれば加入できます。

  1. 今、入院しているか
  2. 2年以内に病気やケガで手術や7日以上の入院をしたことがあるか
  3. 5年以内にがんや肝硬変の診断・治療・投薬・入院・手術をしたことがあるか

たとえば、6年前にがんと診断されて治療を受けた場合、通常は「治癒」になるまで加入できないことが多いです。しかし、この共済なら「5年以内に治療」が告知項目になっているので、その後入院や手術をすすめられていなければがんでも加入できます。

また、薬を飲んでいても加入できるので持病のある人にやさしい共済です。ただし、健康な人との公平さを保つため、掛金が高くなっていることと、保障が始まってから1年間は共済金が半分になることに注意してください。
参考:こくみん共済「終身医療保障 引受基準緩和タイプ」

コープ共済《たすけあい》告知緩やかコース

コープ共済の《たすけあい》告知ゆるやかコースは、持病があっても加入できる共済です。今、通院や服薬をしている方でも入りやすいことで知られています。告知事項は以下の2つです。

  1. 今、入院しているか
  2. 医師に入院・手術を勧められているか

上記2点に「いいえ」と答えられる状況であれば加入できます。ただし、健康な方との公平さを保つため、申し込む前に病気になっており、申し込んでから1年以内に共済金をもらう場合は、共済金が減らされます。
参考:コープ共済「《たすけあい》告知緩やかコース」

JA共済「引受緩和型医療共済」

JA共済の「引受緩和型医療共済」は高血圧のような持病があっても加入できる共済です。告知事項は以下の3つです。

  1. 今、入院しているか
  2. 2年以内に病気やケガで手術や入院をしたことがあるか
  3. 5年以内にがんや脳腫瘍の診断・治療・投薬をしたことがあるか

上記の3つに「いいえ」と答えられれば加入できます。ただし、入りやすいとはいえ、職業や過去の共済金の支払いなどによっては加入できない場合もあるためご注意ください。

高血圧の方が保険に入る際に苦労するケース

高血圧の方が保険に入るのに苦労するケースについて紹介します。

高血圧の治療をしていない

高血圧の病気を持っている人でも、治療で高血圧が良くなって症状が安定すれば、保険に入れるチャンスが増えます。

しかし、健康診断などで高血圧と診断された方が、治療をしないで高血圧のままにしていると、保険に入るのが難しくなります。

高血圧以外の病気や合併症がある場合

高血圧は、血液に含まれる酸素を運ぶ動脈に圧力がかかります。そのため、心臓や脳、腎臓などの重要な部分に障害が起きやすくなります。

高血圧が原因でおこる障害には、心臓の肥大や不全、脳の出血や塞栓、心筋の梗塞や狭心症、目の網膜の異常、腎臓の機能低下や不全、動脈の硬化などがあります。

このような障害やほかの病気があると、高血圧の状態と一緒に保険の審査が行われます。

薬を飲み始めてから時間が経っていない場合

高血圧の薬はすぐには効きません。飲み始めてからしばらくはもちろんのこと、血圧が落ち着くまでには時間がかかります。飲む期間が短いと、他にも病気になるリスクがあります。

飲む期間はまだ短いけれど、数値は正常になっているという場合は、専門家に相談してみるのがおすすめです。

基準を超える血圧の場合

薬を飲んでいても、血圧が基準を超えると保険に入るのが困難になります。高血圧のままにしたり、薬を自分でやめたりして基準を超える場合も同じです。

薬を飲み始めたばかりなら、飲み続けて様子を見るか、審査が緩い保険を探してみましょう。

まとめ: 高血圧でも入れる保険に申込みをしよう

この記事では、高血圧でも入れる保険の種類や特徴、おすすめの3つの保険商品について紹介しました。

高血圧のような持病をお持ちの方は入れる保険が限られているため、数少ない保険の中から自分に合ったプランを見極めましょう。

もしくは、保険会社の審査は厳しいため、高血圧や持病のある方は自分で判断せずにプロに相談するのも1つの方法です。

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