高血圧だと保険に入れない?血圧高めでも入れる生命保険・県民共済など紹介

高血圧であることが判明すると、生命保険や医療保険に加入するのが難しくなるのではないかと心配になりますよね。通常の保険に比べて条件は厳しくなりますが、必ずしも生命保険に加入できないということはありません。

通常の保険に加入できるチャンスがありますし、「引受基準緩和型医療保険」や「無選択型保険」という、健康に自信がない人でも加入しやすい商品は存在します。

この記事では、高血圧の人が保険に入れないといわれる原因や、血圧が高めでも入れる保険について解説します。

「高血圧だと保険に入れないのでは…」と心配されている方は、ぜひ参考にしてください。

目次

そもそも高血圧とは?保険に入れない?

高血圧になると、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの重大な病気の原因になります。そのため、高血圧の方は医療保険や生命保険に入れないと思われがちです。

しかし、高血圧の方でも保険に加入できる方法があるため、まずは高血圧の病態とリスクついて紹介します。

保険に入れないと考えられている高血圧とは?

高血圧は、血管にかかる圧力が高くなる状態を指します。日本高血圧学会のガイドラインでは、最高血圧が「140mmHg以上」、または最低血圧が「90mmHg以上」の場合に高血圧と診断されます。
参考:厚生労働省「e-ヘルスネット[情報提供]高血圧とは」

自宅で測定する場合には、最高血圧が135mmHg以上、または最低血圧が85mmHg以上の場合に高血圧とみなされます。日本人の約4割が高血圧の状態にあります。

高血圧は、タバコとともに日本人の生活習慣病の危険因子です。高血圧によって、酸素を運ぶ動脈にストレスがかかり、心臓や脳、腎臓などの重要な臓器に障害を起こす可能性が高まります。

高血圧の原因は、塩分の摂りすぎ、肥満、アルコール、運動不足、ストレスなどの生活習慣や遺伝的な要素などが考えられますが、特に塩分の摂りすぎには気をつける必要があります。

高血圧は病気として扱われる

保険に入るときの告知には、医者の診断・検査・薬・治療に関する項目があります。高血圧は病気として扱われるので、保険に入る際にできる限り詳しく告知することが大切です。

薬の処方箋や健康チェックの結果をそばに置いておくと、正しい告知がしやすくなります。

高血圧でも保険に入れないことはない?加入できる保険とは

高血圧のような持病のある場合でも、保険に入れないことはありません。以下の2種類は審査が緩いまたは不要の保険タイプであり、高血圧でも加入できる可能性があります。

  • 引受基準緩和型保険
  • 無選択型保険

上記2種類の特徴を解説しますので、保険商品を探したり見直したりするときの参考にしてください。

引受基準緩和型保険

一般的な保険商品と比べて引受けの基準が緩い商品です。告知内容は保険会社や商品によって異なりますが、基本的には診断書及び健康診断結果の提出が必要ありません。

そのため、高血圧や持病があっても、保険契約を結びやすいのが特徴です。ただし、加入する際のハードルが低い分、加入してから一定期間は保険金が減ってしまうケースもあるためご注意ください。

引受基準緩和型保険に加入する際は、通常の保険と比べてどのようなデメリットがあるのかをきちんと確認した上で手続きを進めていきましょう。

無選択型保険

健康状態に関する質問や医師の判断、健康診断結果の提出などが全く必要ない保険タイプです。

月々の保険料が高めなことに加え、保険に加入してから一定期間は死亡保障が少ない点はデメリットです。一方で、高血圧や持病がある方でも必要な保障を得られることは魅力的なポイントといえるでしょう。

しかし、月々の保険料負担が大きな額となってしまうため、はじめから無選択型保険を選ぶことは賢明ではありません。先ずは、通常の生命保険や引受基準緩和型保険に加入できないかを検討し、無選択型保険は最終候補としておくことをおすすめします。

高血圧の人が保険に入れないケースは?

高血圧を放置すると動脈が硬くなり、心臓や脳に病気を起こすリスクが高まります。全ての保険に入れないわけではありませんが、以下のようなケースでは一般的な保険に入るのが非常に難しいといえます。

  • 治療を受けていない
  • 薬を飲み始めてからまだ日が浅い
  • 病気の併発をしている
  • 基準を超える血圧値の場合

「高血圧だと保険に入れないのでは?」と心配な方は、以下の懸念事項を参考にしてください。

治療を受けていない

高血圧と診断されたにも関わらず、通院をしておらず適切な治療を受けていない場合には、保険に入れない可能性があります。というのも、脳や心臓、腎臓などに病気を患う危険性が高まるからです。

保険に入りたい場合は面倒がらずに通院し、薬などで血圧を管理することが必要です。血圧が安定すれば、いろいろな病気を防ぐことができます。

治療にしっかりと取り組むことが、保険加入のコツです。

薬を飲み始めてからまだ日が浅い

高血圧の治療には薬を飲むことが必要ですが、効果が現れるのはすぐではありません。飲み始めてからしばらくはもちろんのこと、血圧の値が落ち着くまでには時間がかかります。

薬を飲んでいる期間が短いと、状況に応じて別の疾患にかかるリスクが高まります。

薬を飲んでいる期間はまだ足りないけれど、保険に加入できる可能性があるのか気になる方は、保険の専門家に相談してみるのも1つの方法です。

病気の併発をしている

高血圧をそのまま放置していると、脳や心臓などの臓器に障害を引き起こす可能性が高まります。さらに、高血圧とは無関係な疾患を抱えてしまうことさえあります。

定期的な受診や薬の服用などで血圧を適正な範囲に保っていても、他の疾患を併発してしまうと、病状によっては保険に加入できない可能性があります。

別の疾患が合併しているときは、疾患の重さに応じた審査が緩い保険を検討するか、あるいは加入を断念するしかないでしょう。

基準を超える血圧値の場合

薬の服用を行っていても基準値を超える血圧ですと、保険に入るのは難しいです。血圧が高い状態を放置してしまったり、薬を自分でやめたりすると、1度高血圧と診断された方は簡単に血圧が上昇します。

先述している通り、基準を超える血圧の場合は脳や心臓に障害が起きる危険性が高まるため、保険に入るのは難しいというのが現実です。薬を飲み始めたばかりなら、飲み続けて様子を見るか、審査が緩い保険を探してみましょう。

高血圧の方におすすめの保険3選

高血圧の方でも加入できる可能性があり、なおかつ高血圧が引き起こす合併症にも備えられる医療保険を3つ紹介します。

はなさく生命保険「かんたん告知 はなさく医療」

はなさく生命保険の「かんたん告知 はなさく医療」は、たった3つの簡単な告知で保険に加入できます。月々の保険料は20歳の男性で2,454円から始まり、85歳の男性でも14,359円までと幅広い金額帯を提供しています。

入院が必要な病気やケガの場合は日帰り入院から給付があり、3大疾病による入院の場合には入院日数に制限がない特典も利用できます

がんなどの重大な疾病で治療を受ける際には、何回でも一時金を受け取れるのがこの保険の特長です(1年につき1回まで、3大疾病保障タイプの場合)。
参考:はなさく生命保険「かんたん告知 はなさく医療」

なないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」

なないろ生命の「なないろメディカルスーパーワイド」は、健康状態に不安のある方でも加入しやすい医療保険です。持病が再発・悪化しても、一生涯にわたり保障が続き、かつ保険料も一切変わりません。

たった2つの告知事項のみで申し込みが可能です。2つの告知事項に「いいえ」と答えるだけで、手続きが完了します。

病気やケガでの入院や日帰り入院に関わらず、入院給付金が支給されます。1回の入院で最大60日、合計で1,000日までの入院給付金が支払われます。日帰り入院でも入院給付金がサポートされるため、安心して医療を受けられるのが特長です。
参考:なないろ生命「なないろメディカルスーパーワイド」

チューリッヒ生命「終身医療保険プレミアムZ ワイド」

チューリッヒ生命の「終身医療保険プレミアムZ ワイド」は、健康に自信がない方でも病気やケガでの入院・手術時に安心感を提供する終身医療保険です。

さまざまな特約から自分に最適な保障を選ぶことが可能。契約した年からは常に満額の保障が続き、給付金が減額されることはありません。

契約直後から充実した保障を享受できるのが特長です。また、加入前に持っていた持病が悪化したり再発したりしても保障が続きます。安心感満点の医療保険で、未来への備えを整えましょう。

高血圧の人が医療保険に入るときのポイント

高血圧の人でも、自分の病状や治療状況を正しく告知すれば、一般の医療保険に加入できる場合もあります。ただし、健康な人に比べて保険料が高くなったり、保障の範囲が制限されたりすることも考えられます。

また、告知に不備があると審査に悪影響を及ぼします。高血圧の人が医療保険に入るときは、次のことに気をつけましょう。

  • 高血圧を隠した申し込みはNG
  • 特別条件の有無をチェックする
  • 保険をいくつか見比べてみる

高血圧を隠した申し込みはNG

高血圧は合併症の危険性が高い病気として知られていることから、健康な人よりも保険に加入できる範囲が限られています。

かといって、高血圧を隠して保険の申し込みをすることは避けましょう。もし保険に入れたとしても、告知義務を守らなかったことが分かれば、保険金がもらえなくなるかもしれません。

保険契約を無効にされてしまうだけでなく、払った保険料も戻ってこないかもしれません。告知義務を守らないまま生命保険に入っても何の得もないため、今の健康状態を正しく告げて、適切な内容で審査を受けるようにしましょう。

特別条件の有無をチェックする

高血圧持ちの人が医療保険に入るときには、「部位不担保」や「疾病不担保」という特別条件が付くことがあります。特別条件とは、ある部位や疾患に関する給付金の支払いを保険会社が拒否するということです。

保険契約に条件が付いてしまうと、せっかく保険に加入できても給付金がもらえないといった事態になりかねません。

特別条件は時間が経てば外れるケースもありますが、同時に既存の病気が悪化してしまう可能性も否めません。不安な人は、一般の医療保険に無理して入るよりも、緩和型保険に加入することを検討してみましょう。

保険をいくつか見比べてみる

一般の医療保険に加入できるかどうかは、血圧の高さや飲んでいる薬の種類、過去の病歴などを基に総合的に評価されます。また、審査基準も保険会社によって異なります。

一方の保険会社で加入ができなかったとしても、他の保険会社なら加入が可能な場合もあります。

1社に絞るのではなく、いくつか見比べてみることがおすすめです。

まとめ:高血圧の人は複数の保険を比較しよう

この記事では、「高血圧だと保険に入れない」といわれる理由や、おすすめの保険商品について紹介しました。

高血圧でも治療で血圧をコントロールできていれば、普通の医療保険に入れる可能性があります。医療保険に加入したいなら、高血圧という理由で最初から諦めず、まずは普通の医療保険に申し込んでみましょう。

もし審査に落ちてしまっても、引受基準が緩い保険や無申告型の保険といった助け舟もあります。

引受基準が緩い医療保険の告知事項は保険会社によって異なるため、加入するなら一括資料請求で複数の保険会社を比べてみましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次