貯金を900万は現実的?効率よく達成する方法を紹介

「貯金900万円って実際達成できるの?」「将来に向けて、貯金を効率よく貯金を増やしたい。」
このようにまとまった資産形成をして、将来設計をしたい人は多いでしょう。
本記事では、貯金900万円を達成することは現実的なのか、また効率よく達成するための方法を紹介します。また、貯金が必要な理由もあわせてかかる費用とともに徹底解説します。
記事を読んで、効率よく貯金900万円を達成する道筋を知りましょう。

目次

貯金900万円は現実的?年代・年収の別貯蓄事情をチェック

そもそも貯金900万円達成している人はどれくらいいるのかと疑問を持つ人は多いでしょう。
もちろん、若ければその分割合は低くなります。具体的な年齢別の割合を見て、貯金900万円が現実的か見ていきましょう。

  1. 年代別でみる貯金900万の割合
  2. 年収別でみる貯金900万の割合

年代別でみる貯金900万の割合

まず年代別で貯金900万円を達成している割合を見ていきます。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると700万円〜1000万円未満の割合は以下の通りです。

割合
20代
2.6%
30代
3.7%
40代
3.1%
50代
5.5%
60代
4.6%

この表を見ると、貯金700万円以上1000万円未満の割合は5%以下とかなり少なく、100人いても3、4人程度という結果でした。
貯金900万円が現実的かという点では、割合として少ないのが事実のため、現実的とは言い難いです。
しかし、不可能というわけではないため、早いうちからどんな準備をしておくかがカギになってきます。

年収別でみる貯金900万の割合

次に年収別で貯金900万円を達成している割合を見ていきます。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると700万円〜1000万円未満の貯金の割合は以下の通りです。

割合
300万円以下
1.6%
300万円〜500万円未満
1.4%
500万円〜750万円未満
1.0%
750万円〜1000万円未満
2.6%
1,000万〜1,200万円未満
5.6%

こちらもどの年収にしても大幅に割合が変わることはありませんでした。
1000万円以上の年収の場合は、割合が少し上がったものの、高収入の場合は生活費自体も高くなるため、収入が上がったからといって、その分全てが貯金に回されるといったことはないようです。

貯金900万円を効率よく達成する方法は?

ここでは、貯金900万円を効率よく達成する方法を紹介します。
コツコツ貯めれば貯金はできるものの、目標額が大きければ気が遠くなるほど先の話になってしまいます。
効率よく達成するために、以下の方法を試してみることがおすすめです。

  1. 定期預金を利用する
  2. キャッシュレス決済を利用する
  3. 毎月一定の金額を貯金する
  4. 家計簿をつけて家計を把握する
  5. 貯金用の口座を開設する
  6. 固定費を削減する
  7. 資産運用をする

関連記事:先取り貯金とは?金額の目安や失敗の原因、貯蓄を増やす成功のコツ、おすすめの貯蓄方法を徹底解説!

定期預金を利用する

貯金900万円を効率よく達成するためには、定期貯金を利用することがおすすめです。
理由は、まとまった額をすぐに使えないように定期預金にすることで、自然とお金が貯まっていきます。マイナス金利で定期預金をしても利息で大きく増やすことは難しいですが、預金は元本が割れないため、安心して貯めておけます。
具体的には、いつ解約しても元本が割れないことを活かして、近年使用する予定のある費用としてまとめておくと良いでしょう。住宅購入費用の頭金や子どもの学費などを定期預金にしておくと安心です。
初歩的な方法ですが、定期預金は貯金を達成するために必要な行為といえるでしょう。

キャッシュレス決済を利用する

意外な方法ですがキャッシュレス決済を利用するのも貯金を達成する方法といえます。
キャッシュレスで支払うと還元率が高いものも多く、便利に買い物ができて現金で買うよりお得になります。
具体的に人気のキャッシュレス決済は、以下の通りです。

  1. 楽天ペイメント 楽天ペイ 1.5%
  2. PayPay  1.5%(条件あり)
  3. TTドコモ d払い 3%(条件あり)

支払いを1つの銘柄にまとめることで効率よく還元が受けられます。固定費をキャッシュレス決済するのもおすすめです。

毎月一定の金額を貯金する

毎月一定の金額を貯金する積立貯金もおすすめの貯金方法です。
積立額は小額の1,000円から金額を選べるため、無理のない範囲で設定できます。
仮に5万円を毎月積み立てた場合、15年で貯金900万円を達成できます。ボーナスなどをさらに貯金する場合は、10年程で目標額に達成できます。
引き落とし日も自由に選べるため、給料日に設定しておくと月々の生活費が計算しやすいです。

家計簿をつけて家計を把握する

貯金に欠かせないのが、家計簿をつけて家計を把握することです。
家計簿をつけることで家計の状況が客観的に見られるので、支出の偏りを発見できます。
家計簿で食費や雑費、交際費などさまざまな項目に支出を分けて書き出すことで、生活の癖を見つけられるでしょう。
関連記事:お金が貯まる家計簿の作り方!つけることでわかることやポイントを解説

貯金用の口座を開設する

貯金を上手に貯めている人の特徴に貯金用の口座を開設して、使うお金と貯めるお金を明確に分けることで、貯金しやすい環境になります。
貯金用の口座にある程度の金額のお金がまとまってきたら、定期貯金や投資に利用するなど、使わないお金として長期運用をすることが可能です。
使わないお金を別口座で明確に分けることで、資産計画が立てやすくなります。

固定費を削減する

固定費を削減すると、結果として貯金につながります。
固定費は毎月支払うべきものなので、一度でもプランを見直して料金を下げれば、長期に渡り節約と同じ効果が得られます。
すぐに固定費を削減できる方法としては、以下があげられます。

  1. 格安SIMに変更
  2. 保険料を見直し
  3. 住宅ローンの借り換え
  4. 家賃が今よりも低い物件に引っ越し
  5. エコ家電を購入する
  6. 維持費の安い車を購入する

これらをすることで、固定費を下げることができます。簡単にできるものばかりではないですが、固定費が削減できれば浮けば貯金を増やせるはずです。

資産運用をする

すでにまとまった資金がいくらかある場合、資産運用すると効率よく貯金できるでしょう。
使う予定のない貯金をそのままにしておいても増えませんが、資産運用すればさらに増やせて、同時に貯金も行えるので効率が良いです。
おすすめの資産運用として、税金対策であればNISAやiDeCoが挙げられます。若年層にはリスクもリターンも大きい株式中心の投資信託もおすすめです。
リスクを恐れる場合は、株式と債券、不動産をバランスよく分散投資すると良いでしょう。
資産運用をすることで、今ある資産を増やせる可能性が高くなります。

貯金が必要な理由は?かかる費用まとめ

ここでは、貯金が必要な理由やかかる費用のまとめを紹介します。
貯金が必要な理由はそれぞれのライフスタイルによりますが、必要内容を参考にして、貯金をしておくと良いでしょう。

  1. 結婚費用
  2. 出産費用
  3. 住宅購入費用
  4. 急病など緊急時に使う資金
  5. 老後の資金

結婚費用

結婚全体にまつわる費用の相場は、平均415万円といわれています。
しかし、これは結婚式やハネムーンも行った場合の費用なので、最小限に抑えることができます。入籍と結婚指輪のみの場合は、結婚指輪の費用のみなので、30万円程度にすることも可能です。
「結婚式は絶対したい」、「新婚旅行は海外に行きたい」と考えている人は、400万円〜500万円程貯めておいた方が良いでしょう。

出産費用

出産費用の相場は正常分娩の場合50万円程度といわれています。
出産育児一時金は令和5年4月より50万円支給されているので、自己負担は数万円程度になる場合が多いでしょう。
しかし、出産育児一時金は、すぐに支給されるわけではありません。事前に立て替えて支払いをする必要があるため、最低50万円は用意しておくことをおすすめします。

住宅購入費用

住宅を購入するときは、住宅価格の20%〜25%用意していると良いといわれています。
頭金なしの住宅ローンもありますが、借入に上限があったり、ローンを借りるための諸費用などの支払いがあります。
土地の購入やすでに土地がある場合も地盤改良費など、住宅を購入するにはさまざまな費用が必要です。

急病など緊急時に使う資金

急病や、親の万が一のときに使うお金も備えておく必要があります。
保険適応や生命保険で保障されるものが多いですが、それはあくまで後から支払い請求できるものです。緊急時に支払いが必要になった場合、まとまったお金が手元にないと支払いできない事態に陥ります。
特に親に万が一のことがあった場合は、本人口座が凍結されてしまい、お金が引き出せなくなります。
緊急時に支払いがスムーズにできるように、まとまったお金を手元においておくと良いでしょう。

老後の資金

貯金の目的に老後の資金づくりと答える人は多いでしょう。
少子高齢社会を懸念して今では「老後2000万円問題」といわれており、老後を年金だけで生活するのは難しいのが現状です。
最近では「老後3000万円問題」と一気に金額が跳ね上がっています。老後になって貧しい生活を送るのは避けたいところです。
平均寿命も伸びており、不自由ない老後を送るためには、まとまったお金が必要です。

まとめ:効率よく貯金して将来に備えよう

本記事では貯金900万円を効率よく達成する方法を紹介しました。
貯金はコツコツ努力も必要ですが、効率よく貯めるには工夫が必要です。
しかし、今回の記事で紹介した通り、今からでも始められることは多いです。
今回紹介した内容を参考に、将来に向けて貯金をしましょう。

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