将来のために貯金を考える人は多いですが、貯金800万円を貯めることは容易ではありません。
実際に貯金を800万円貯めている人はどれぐらいいるのか?年代別の平均貯金額や、800万円を貯める方法、その使い道を詳しく解説します。
貯金額などなかなか人には聞きにくい話題ですが、誰しも将来に向けて貯金を一度は考えたことがあるはずです。
ぜひこの記事を参考にして、貯金800万円を目指しましょう。
貯金800万は現実的なのか?年代別の平均貯金額を調査
まずは、年代別の平均貯金額について平均値と中央値を調査しました。
単身世帯
2人以上世帯
平均値
中央値
平均値
中央値
20代
176万円
20万円
214万円
44万円
30代
464万円
75万円
526万円
200万円
40代
657万円
53万円
825万円
250万円
50代
1,048万円
53万円
1,253万円
350万円
参考:金融広報中央委員「家計の金融行動に関する世論調査(総世帯)令和4年調査結果」
平均値と中央値の差が大きくなっています。
平均値の数値は、貯金額が多い世帯に引き上げられている可能性が高く、中央値の数値が実際にその年代の多い貯金額です。
したがって、どの年代でも800万円貯金できている世帯は少ないというのが現状と言えます。
貯金を800万円を貯めるには?今からすぐにでもやるべきこと5選
貯金800万円を貯めるために、今すぐにでもやるべきことを5選ご紹介します。
800万円もの大金を貯金するとなると、短期間では現実的に不可能であり、長期的な目標にする人が多いでしょう。
しかし、達成までに時間がかかるとしても今すぐにやるべきことはあります。
将来貯金800万を達成するための第一歩として、ここから紹介することをはじめてはいかがでしょうか。
- 家計簿をつけて支出を把握する<
- 固定費を減らす
- 副業をして収入を増やす
- NISAを始める
- 定期預金
家計簿をつけて支出を把握する
貯金をするためには、家計簿をつけて支出全体を把握することから始めましょう。
何にいくら使っているかわからず、カードの請求額に毎月ビックリして、ギリギリの生活をしていませんか?
そんなに使っていないつもりでも、いつの間にかお金がなくなっている人は、今すぐに毎月の支出を書き出してみましょう。
住居費や光熱費、通信費、保険費など、毎月かかる固定費や食費、交際費、雑費などの変動費を全て計算してみてください。
自分が毎月何にどれだけお金を使っているのかわかれば、固定費の見直しや貯金にいくら回せるかの計画を立てることができます。
関連記事:家計簿初心者・苦手な方必見!使いやすいおすすめ家計簿アプリランキングTOP5
固定費を減らす
毎月の支出額を把握したら、固定費の見直しをしましょう。
携帯のキャリアを格安スマホにする、保険の見直しをする、車を手放しカーシェアリングや公共交通機関を利用するなど、固定費を減らす方法はたくさんあります。
家計のシミュレーションや保険の見直しが苦手という人は、ファイナンシャルプランナーに相談すると無料で家計を分析し、アドバイスしてくれるのでおすすめです。
関連記事:固定費を削減する7つの方法!節約する際の3つの注意点を解説
副業をして収入を増やす
副業をして収入を増やし、その分を貯金に回す方法もあります。
最近では、副業の求人も増加し、種類も豊富です。
資格や経験がなくてもできる、アンケートモニターや文字起こし、データ入力、フリマアプリでの不用品販売が人気です。
また、動画編集やWebデザインなど経験や知識が必要な副業は、単価も高く稼ぎやすいので、本業とは別に副業でしている人も多いです。
副業を探すサイトも多く存在しているので、初心者の人でも探しやすく、貯金もしやすいです。
NISAを始める
貯金800万円をコツコツ貯めるには時間がかかりすぎるので、NISAを使ってお金を運用するのもおすすめです。
NISAは株式や投資信託で得た利益が非課税になり、個人の資産運用を応援する少額投資非課税制度のことです。
国もNISAを推奨しており、長期の資産運用に向いているので、貯金800万円を目指している人にはピッタリの方法です。
NISAは最小100円から始めることができ、あまり家計の負担にならず資産形成ができるので、最低限の貯金があり毎月1万、2万円と普通貯金している人は、NISAを始めてみましょう。
定期預金
貯金を800万円するには、NISAなどの資産運用もおすすめですが、金利が高く設定されている定期預金もおすすめです。
定期預金は、預け入れ期間をあらかじめ決めて利用する高金利の預金です。
満期日まで基本的に引き出しはできませんが、普通預金より高金利のため、貯金に向いています。
定期預金の預け入れ期間は、最短が1ヶ月、それ以外に3ヶ月、半年、1年、3年、5年、10年など自分に合った期間を選ぶことができます。
貯金800万円を目指すなら、まずは普通預金に預けているお金を定期預金にしてみるのが良いでしょう。
なぜ貯金が800万円も必要なのか?
貯金800万円の使い道は何でしょうか?
結婚や出産などのライフイベントによって、まとまったお金が必要になるケースがあります。
ある程度時期が分かっていれば対応できるかもしれませんが、急病などの予測できない事態への備えもしておかなければなりません。
ここからは、主な使い道をご紹介します。
- >結婚資金<
- 子供の育児・教育資金
- 老後資金
- 緊急時の備え
- 介護費用
- 住宅購入資金
結婚資金
人生の大きなイベントの一つ結婚式の費用に貯金をしている人は多いでしょう。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ」によると、結婚式の全国平均総額は327万1,000円です。
それに加え、婚約指輪や結婚指輪、引っ越し費用など、結婚には大きなお金が必要になります。
結婚資金の貯金として、早くから準備することが大切です。
参考:ゼクシィ 結婚トレンド調査2023調べ
子供の育児・教育資金
結婚して子供が産まれれば、子供に充分な教育や習い事をさせたいと教育資金が増えてくるでしょう。
国公立
私立文系
幼稚園
472,746円
924,636円
小学校
2,112,022円
9,999,660円
中学校
1,616,317円
4,303,805円
高等学校
1,543,116円
3,156,401円
大学
4,812,000円
6,898,000円
教育費総額
10,556,201円
25,282,502円
参考:文部科学省「令和3年度子供の学習費用調査」
幼稚園から大学まで国公立に入学したとしても、1人1,000万円以上の教育資金が必要とされています。
私立に通うと国公立の2倍以上になり、さらに教育資金はかかってきます。
教育資金は早めから計画的に貯めていくことが、重要です。
老後資金
老後2000万円問題と言われているように、老後は年金だけでは暮らしていけません。
20、30代のうちから老後資金を貯めておくと、負担も少なく老後資金を貯めることができます。
老後資金は家族構成や生活水準によって変わってきます。
ですので、まずは自分の将来設計をしっかりと考え、老後に必要な資金を計算してみましょう。
自分に必要な老後資金がわかれば、今から少しずつ貯金していくことができます。
緊急時の備え
突然の事故や病気で働けなくなった場合や、自然災害により収入が途絶えてしまった時など、緊急時の備えのために貯金は必要です。
緊急時の備えは生活費や子供の教育資金など、目的がある貯金とは別に緊急用の貯金を作りましょう。
一緒に貯金してしまうと、いつの間にか使ってしまい、緊急時に貯金がないということになりかねないので、緊急用の口座を作り分けて貯金することがおすすめです。
目安は会社員の人で生活費の3〜6ヶ月分、自営業の人で生活費の1年分を貯金しておくと安心です。
介護費用
貯金800万円を介護費用に充てようと考えている人も多いでしょう。
介護費用には、介護用のベッドを購入したりする一時的な費用が平均740,000円、月々の介護費用が平均83,000円必要とされています。
介護期間の平均は5年1ヶ月ですので、総額580万円以上と言われています。
しかし、自己負担額が高額になった場合、ある一定の負担額を超えた分を払い戻ししてくれる高額介護サービス費があります。
所得によって負担限度額は変わりますが、一般的な所得世帯で1ヶ月の負担限度額は44,000円です。
しっかり国の制度や自分が加入している介護保険などを理解し、自分に必要な介護費用を貯金するようにしましょう。
参考:生命保険文化センター「2021(令和3)年度生命保険に関する全国実態調査(速報版)」
住宅購入資金
人生の中で一番大きな買い物と言われている住宅購入資金のために、貯金している人は大勢います。
一戸建ての場合、場所によって土地代は変わりますが、新築の注文住宅の購入平均価格は、4,615万円です。
マンションの場合でも、分譲マンションの購入平均価格は、4,457万円です。
貯金800万円を住宅購入の頭金にする人は多いでしょう。
まとめ:今からでもすぐに準備を始めよう
貯金800万円は、これからのあなたの人生を豊かなものにするために必要な資金です。
人生のターニングポイントとなる大きなイベントが数々待っています。
その時に焦らず、自分の理想の人生設計を歩めるように、今からすぐにでも準備しておきましょう。
すぐに貯金800万円は貯めることができなくても、今から少しずつでも貯めていくことで、大きな資金となります。
まずは毎月の給料の使い道を知り、いくら貯金に充てれるかを計算してみましょう。