貯金が4000万円を超えたら?将来のためにやるべき資産運用3選

「貯金4000万円を達成した。資産運用してもっと資産を増やしたい!」
「貯金4000万円ある場合、どのように投資したら効率がいいだろう?」

貯金4000万円を超えた場合、何もせずに普通預金にしておくのはもったいないと感じ、資産運用を検討している人は多いでしょう。

本記事では、貯金4000万円を超えたときにやるべき資産運用3選を紹介します。また、資産運用する際の注意点や資産運用がおすすめな理由も徹底解説します。

貯金が4000万円貯まった場合に早期リタイアできるかどうかもあわせて紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

この記事を読んで、資産運用をうまく活用し、さらに貯金を増やしましょう。

目次

貯金が4000万円を超えている世帯の割合は?

総務省の家計調査によると、貯金が4000万円を超えている世帯は以下の通りです。

年齢
割合
30代
1.5%
40代
4.4%
50代
11.9%
60代
18.1%

参考:総務省「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表

4000万円を貯められている年代は主に50歳以上から一気に増えます。しかし、全体的に見ると1割程度しかいないため、4000万円を超えたら貯金はかなりある方と思っておいて良いでしょう。

60歳になると定年退職で退職金が出る年代のため、全体の2割程度で4000万円の貯金ができています。

貯金4000万円を超えたらやるべき資産運用3選

ここでは、貯金4000万円を超えたらやるべきこと3選を紹介します。

まとまった資金が多い場合、目先のイベントや急な出費ができたとしても全額使ってしまうことはまずないでしょう。使う予定のない資金は、資産運用することでさらに貯金が増やせます。

  1. 投資信託
  2. 株式投資
  3. 不動産投資

投資信託

おすすめの資産運用のひとつに投資信託があります。

投資信託とは、多くの人から集めた資金をひとつにまとめて、プロが運用する金融商品のことです。投資は難しくて、銘柄選びや売買のタイミングが分からないという人に向けてもおすすめの商品で、プロに任せることで安心して資産運用ができます。

投資信託の魅力は、ひとつの商品でもさまざまな銘柄が組み合わさっており、分散投資という形で低リスクが実現しているところです。また、不安な場合は100円からなど小額から始められるため、様子を見ながら投資できます。

また、プロに任せられる点も魅力といえるでしょう。投資に時間を割けない人や投資の知識に不安がある人でもプロの投資家が運用してくれるので安心です。

具体的には、年利5%の投資信託の積立シミュレーションの場合、月々の積立が1万円で20年運用した場合は、20年後約171万円の利益がでます。

投資なので利益を必ず約束したものではありませんが、長期的に運用することで大きな利益に繋がる投資信託は、資産運用としてもおすすめでしょう。

株式投資

株式投資は、利益が大きいおすすめの資産運用です。

株式投資とは、企業が発行する株式を通じて、その企業に直接投資することです。企業は資金調達のため、株式を発行し、投資家から資金を募ります。投資家はその株主になることで資産運用をする方法です。

主に利益としては、配当金や売買差益という形で恩恵を受けられます。他には株主総会に票を入れたり、株主優待がメリットです。

株式投資では、配当金で資産を増やすか売買差益で資産を増やすかによって、投資の難易度は変わりますが、売買差益の場合は、リターンが大きい分リスクも高いのが特徴です。

しかし、銘柄選びがうまくいけば株価が10倍になるケースもあるため、大きく利益を得られる点が魅力と感じる人は、株式投資がおすすめでしょう。

まとまった金額がある場合には、大きく利益を出せるので、日々の変動に敏感に反応できる場合は、おすすめの投資方法といえます。

不動産投資

まとまった資産がある人に人気があるのが不動産投資です。

不動産投資とは、マンションやアパート、駐車場などの不動産を購入し、家賃収入などを得られる仕組みです。一度投資すればあとは入居者が定着し、安定した収入が得られるのが特徴です。

株価の変動など日々の変化に対応する必要がなく、物件選びをしっかり行っていれば、収入が安定しているので、分かりやすく人気の資産運用です。

マンション一棟購入するとなると何億円必要という場合もありますが、近年不動産投資は人気を集めているため、マンション一室など小規模なものが選べます。

家賃収入が必要無くなった場合には、売却も可能なため、自由度が高いのが魅力といえるでしょう。物価が高騰している現在では、購入した時よりも高く売却できた例もあります。

不動産投資で安定した収入を得て、資産として所持しておくと資産運用として理想的でしょう。

なぜ資産運用をやるべきなのか?

ここでは、なぜ資産運用をすべきなのか解説します。収入をコツコツ貯金しているだけでは、資産を大きく増やし続けるのは難しいでしょう。効率よく資産を増やすために、資産運用の重要性を紹介します。

  1. まとまった金額があると増える金額も増える
  2. 余裕資金ができている
  3. 貯金だと金利が低い

まとまった金額があると増える金額も増える

まとまった資産がある場合、資産を効率よく増やせます。

理由は、元手が大きいとその分利率が同じの場合でも、増える金額は元手に比例して増えるからです。

例えば、金融庁の資産運用シミュレーションで年率3%で10年運用した場合は以下の通りです。

実際積み立てた合計額
最終積立金額
利益
6,000,000円
6,987,071円
987,071円
12,000,000円
13,974,142円
1,974,142円

積み立てた金額が2倍の場合、増えた金額も2倍ということになります。このように元手が大きいだけで同じ期間運用しても、増えた金額は大きく変わります。

まとまった資金がある人は、お金がお金を呼ぶといったように増えるお金も多いでしょう。

余裕資金ができている

貯金が4000万円を超えている場合、使う予定のない金額の割合は自然と多くなります。使う予定のない資金を余裕資金といいます。

余裕資金は、普通口座などに放置しておくのがかなりもったいない資金でしょう。理由は、資産運用で長期間運用していれば安定的に資産が増える商品も多くあり、余裕資金を運用しているだけで働かずに収入が得られるからです。

使う予定のある資産を把握し、使う予定のないものは定期預金や貯蓄型の保険、投資信託などに分散して置いておくとリスクも少なく、いざという時に使いやすいでしょう。

貯金だと金利が低い

マイナス金利が導入され、バブル期とは違って貯金は圧倒的に金利が低く、定期預金などは資産運用とは言い難いのが現状です。

そのため、定期貯金や普通口座においているだけでは、効率よく貯金はできません。なぜなら、普通貯金の金利は、0.001%と1000万円預けた場合でも100円しか利息はつかないからです。さらに税金が引かれるため、受け取れる利息は80円という結果になってしまいます。

しかし、解約しても元本が割れないため、すぐに使う予定のあるお金や緊急時に引き出すお金として定期預金や積立貯金をしておくと良いでしょう。

資産運用をする時の注意点

ここでは、資産運用するときの注意点を紹介します。資産運用の魅力は上記でお伝えしましたが、運用する際のコツや注意するべき点をしっかり理解した上で、始めることがおすすめです。

  1. 分散投資を心がける
  2. 余裕資金を運用に回す
  3. 期待値が低いものには手を出さない
  4. リスク管理を徹底する

分散投資を心がける

資産運用する際は、リスクを減らすため、分散投資を心がけましょう。

分散投資とは、ひとつの銘柄に縛らず、さまざまな銘柄に投資することです。失敗した時でも大きな損失を出さずにリスクを最小限に抑えることができます。集中投資すると成功したときの利益は跳ね上がりますが、失敗したときの損失が大きくギャンブルに近い状態ともいえます。

あくまで将来のために着実に資産を増やしながら運用するためには、分散投資で運用した方が得策でしょう。

余裕資金を運用に回す

資産運用するときに気をつけたいポイントは、余裕資金を運用に回すことです。

なぜなら、使う予定のあるまとまった資金や生活費を資産運用した場合、資金が必要になった際、必ずしも利益を出せる状態ではない可能性が高いからです。あくまでも余裕資金で運用して、利益が出るタイミングで売却すれば大丈夫といった使う予定のない資金を運用すると資産運用が成功しやすいでしょう。

緊急時の資金や使用する予定のあるものに関しては、いつでも引き出せるように定期貯金などにしておくと安心です。

期待値が低いものには手を出さない

資産運用する際に、期待値が低いと感じたものには手を出さずにいた方が賢明です。

例えば、投資をする際に成長率の低い銘柄を選んだり、不動産投資する際に利便性の悪い物件を選んだりするのはやめておいた方が良いでしょう。

上手くいくと思っていても、思うようにいかないこともある中で、不安要素を感じたり期待できないものに投資するのはリスクが高いといえます。

商品に対する期待値が高いかどうかはよく調べた上で判断すると良いでしょう。

リスク管理を徹底する

資産運用する際にリスク管理を徹底することは念頭においておかなければいけません。

特に投資は、元本が保証されていないため、損失が出てしまうケースがあります。投資には5つのリスクがあり、「株価変動リスク」「信用リスク」「流動性リスク」「金利変動リスク」「為替変動リスク」があります。

これらのリスクを回避するためにも余裕資金を全て同じ投資方法にしてしまったり、同じ銘柄に集中投資したりすることはおすすめではありません。

リスクの大きいものや小さいものを組み合わせながらリスク管理をして資産運用をしましょう。

貯金が4000万円を達成するとFIREできる?

貯金4000万円を超えた場合、FIREを考える人は多いでしょう。

FIREとは、経済的な自立や早期リタイアを意味します。早期退職制度を利用し、フリーランスやアルバイト、資産運用の利益などで暮らす自由で自分らしい生活ができます。

  1. FIREは難しい
  2. セミリタイアなら可能性がある

FIREは難しい

結論から言うと、貯金4000万円ではFIREするのは難しいでしょう。

理由は、資産4000万円の場合、FIREできても使える月々の生活費はだいたい13万円程度が目安でかなり節約が必要だからです。これは生活費を投資元本を4%に抑えれば、資産が目減りせずに暮らせる目安の金額で、貯金を切り崩していっても大丈夫という場合は、金額には少し余裕が出ます。

しかし、世界情勢が安定しない中、13万円前後で暮らし続けるのは、不安が残るでしょう。FIREして、趣味や自分の時間が増える中、使える金額が減るのは、得策とはいえません。

セミリタイアなら可能性がある

FIREが難しくてもセミリタイアならできる可能性はあります。

セミリタイアとは、正社員などフルタイムで働かずに副業やアルバイトをしながら自分の時間を大切にする働き方です。月々13万円程度では、生活ができない場合でも、資産運用の利益と副業やアルバイトの収入を合わせられれば、理想的な生活ができるケースも多いでしょう。

セミリタイアもフルタイムに比べれば、自由な時間が増え、程よく働ける理想的なライフスタイルといえるでしょう。

まとめ:資産運用をうまく活用してさらに貯金を増やそう

本記事では、貯金が4000万円を超えたらするべき資産運用を紹介しました。

資産運用は、元手が大きい方が圧倒的に利益になり、資産をさらに増やせます。資産運用はリスク管理も大切ですが、効率よく資産を増やせる魅力的な方法です。資産運用を上手に利用して、貯金をさらに増やしましょう。

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