インデックス投資は初心者でも始めやすく、最近になって興味を持ち始めた人も多いでしょう。
「投資をはじめてみたいけど、インデックスがおすすめって聞いた!」
「インデックス投資は、どんな人に向いているの?」
そんな疑問を持っている人に、インデックス投資をおすすめしない人の特徴や失敗例を紹介します。
本記事を読めば、インデックス投資にどんなメリット・デメリットがあり、自分に合った投資かどうか判断できるでしょう。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
インデックス投資とはどんな投資方法?
まずはじめに、インデックス投資がどんな投資方法かみていきましょう。
結論からいうと株価指標と連動した運用成果を目指す投資信託です。ここでインデックス投資の特徴の理解を深めましょう。
- 少額から投資を始められる
- 初心者でも利益を得られる可能性が高い
- 手数料が安い場合が多い
少額から投資を始められる
少額から投資を始めることが可能です。
そもそも投資は、株式で個人銘柄で買う場合に100株単位での取引になるため、まとまった資金が必要ですが、インデックス投資は少額から始められる場合が多いです。
最低購入額が100円に設定されている場合もあるので、始めやすい投資方法でもあります。
小額の投資からでも長期間運用すれば複利効果でリターンも狙えるのが魅力といえるでしょう。
初心者でも利益を得られる可能性が高い
プロの投資家にお金を預けて運用してもらうため、初心者でも利益を得られる可能性が高いです。
投資をした経験がない人でも、お金を増やせる可能性があることは明確なメリットだと言えるでしょう。
インデックス投資は配当金がありませんが、保有しているファンドが購入時より値上がりしたときに売却して利益を得るため、初心者にも仕組みがわかりやすいです。
手数料が安い場合が多い
投資信託の運用方法にはパッシブ運用とアクティブ運用があります。パッシブ運用は、企業リサーチが必要で人的コストがかかるアクティブ運用に比べて手数料が安い場合が多いです。
販売手数料0円の投資信託もあり、信託報酬が年1%以下のものも多いため、かかるコストが単純に低くなります。
手数料が安い分、自身の取り分が増えることになるのでメリットと言えるでしょう。
インデックス投資をおすすめしない人の特徴3選
ここでは、インデックス投資をおすすめしない人の特徴を紹介します。
これまでの基本的な知識を理解した上で、どのような人が向いていないか見ていきましょう。
- 短期の価格変動に気を取られる人
- 短期間で利益を出したい人
- キャピタルゲインによって利益を得たい人
短期の価格変動に気を取られる人
インデックス投資は、短期の価格変動に気を取られる人にはおすすめしません。
インデックス投資は短期で大きな値動きがないため、常に価格変動を気にしていては、気力が持たないでしょう。
そもそも短期で利益を取りに行く投資方法ではないので、価格変動を気にすること自体が間違っています。
逆に、長期的にコツコツ利益を得るものだと考えられる人にはおすすめです。
短期間で利益を出したい人
インデックス投資は、長期的な運用でゆるやかな利益を得るのに適した投資方法なので、短期間で利益を出したい人には向いていません。
短期間で利益を出したい人は、アクティブ運用の投資信託や株式投資、為替取引を選ぶと良いでしょう。
キャピタルゲインによって利益を得たい人
インデックス投資は、キャピタルゲインによって利益を得たい人にはおすすめできません。
そもそもキャピタルゲインとは、株式を売ったときの利益で、株式の現物・信用取引において使われることが多いです。
キャピタルゲインで利益を得ることも可能ですが、大きく得られることはほとんどありません。
長期的な運用を目的とするためキャピタルゲインを頻繁に得られるわけではないので注意しましょう。
インデックス投資のメリット3選
ここでは、インデックス投資のメリット3選を紹介します。
この投資方法は、初心者から上級者まで人気の投資です。どのようなメリットがあることで人気になっているのかをみていきましょう。
- NISAなど初心者がやりやすい仕組みがある
- 分散投資をしてもらえる
- 利益が出る可能性が高い
NISAなど初心者がやりやすい仕組みがある
インデックス投資には、NISAなど初心者にわかりやすい仕組みがあります。
NISAで投資できる銘柄はインデックス投資にあたり、金融庁が厳選し、国が推奨している制度であるため安心感を感じる人は多いでしょう。
特にNISAは、他の投資と違い利益に対する税金がかからず、全体の利回りが計算しやすいというメリットがあるので、初心者にとっても分かりやすい仕組みといえるでしょう。
分散投資をしてもらえる
インデックス投資は、比較的低コスト運用ができる上に分散投資をしてもらえます。
ひとつの銘柄だけで運用すると資金が安定して増えない可能性や、ひとつの銘柄が暴落した場合に著しく資金が減る場合があります。
そのときの値動きに合わせて分散投資してもらえるとリスクも分散でき、安定的に資金を保てます。
分散投資は、リスクを分散できるメリットと言えるでしょう。
利益が出る可能性が高い
インデックス投資は利益が出る可能性が高いです。
なぜなら、インデックス投資はパッシブ運用で運用コストが低く、長期で運用していると利益を積み重ねやすいからです。
近年の投資信託は、相場が長期的に右肩上がりのため、全体的に利回りが高い傾向となっています。
明確なメリットではありますが、投資なので必ず利益が出るわけでは無いことに注意が必要です。
インデックス投資のデメリット3選
ここでは、インデックス投資のデメリット3選を紹介します。
分かりやすくて初心者でも取りつきやすい投資方法であるものの、インデックス投資ならではのデメリットもあるので注意しましょう。
- 株主優待が無い
- 利益が出るまで長期間を要する
- 元本割れの可能性がある
株主優待が無い
NISAなどインデックス投資には株主優待がありません。
投資信託を通じて株式を購入しているので、名義人は信託銀行になっており、投資家が委託しているという形です。
配当などの利益より、株主優待に魅力を感じている人にはデメリットといえるでしょう。
利益が出るまで長期間を要する
インデックス投資は利益が出るまで長時間を必要とするケースが多いです。短期間で利益を出したい人にはデメリットと言えます。
まとまった資金があり、保守的な運用ではなく、短期的に利益を求めたい人には株式の売買や為替取引がおすすめです。
デイトレードやスイングトレードなどは短期間に取引を終えるために、利益をすぐに得られる可能性が高いです。
長期的に運用するつもりがない場合は、運用の見直しが必要です。
元本割れの可能性がある
インデックス投資は、元本割れする可能性があります。
理由は、インデックス投資は投資の一種であり、運用がうまくいかなければマイナスになってしまうからです。
元本割れを避けたい場合は、定期貯金や積み立て貯金など途中で解約しても元本割れしない商品を選ぶと良いでしょう。
インデックス投資でやってはいけないこととは?
ここでは、インデックス投資でやってはいけないことを紹介します。
特性を理解し、注意しながら投資を行なえるよう、目を通しておいてください。
- ひとつの商品に集中投資する
- 商品の特徴を理解せずに投資する
ひとつの商品に集中投資する
インデックス投資はもともと分散投資ですが、ひとつの商品に集中投資するのはやめましょう。
そもそも集中投資に向いているのはアクティブ運用で、インデックス投資とは違うタイプの商品です。
仮に集中投資してうまくいった場合は問題ないですが、その分リスクは大きく、賭けのような状態になってしまいます。
商品の特徴を理解せずに投資する
商品の特徴を理解せずに投資するのは絶対にやめましょう。
投資する商品によって内容が大きく変わり、思っていた利益が得られないケースがあるため注意が必要です。
インデックスファンドには株式のみで構成されたものと株式と債券がかけ合わさったものがあり、初心者には市場規模の大きい株式がおすすめなことが多いです。
このように商品の要素を知り、特徴を理解すると銘柄も選びやすくなり、資産を増やせる可能性が高くなります。
まとめ:始める前には入念な準備を
本記事では、インデックス投資をおすすめしない人や失敗例を紹介しました。
元本保証の定期貯金と違って、あくまで投資なので始める前に注意が必要です。
商品の内容をよく知らないまま、投資を始めるのは資産の損失につながるので、よく調べてから投資しましょう。
しかし、損失が出る可能性が出る一方で、利益が出る可能性があり、これまでの経済成長の過程からも比較的勝ちやすい投資方法と言われています。
初心者にも始めやすい投資ですが、入念な準備をして始めましょう。